もやし炒め
私は仕事上の付き合い、つまり飲み会が多い。お酒も好きなので、基本的には断らない。
夕べも飲んで帰った。
「お腹すいたよー」
宴会のコース料理はきちんと食べるが、居酒屋ではそんなにがつがつ食べるわけにもいかず、大体お腹がすいたまま帰ることになる。
「もやし炒め作ってあげようか?」
「食べるー」
あっという間にキャベツともやしを炒め、別のフライパンで作った半熟目玉焼きをのせたものがあらわれた。
「味付けは?ソース?」
「醤油がいいな」
「変なの」
といいつつも醤油をひとまわしかけて完成。黄身をくずして絡めながらいただく。
「美味しい」
自分で作らなくても美味しいものが食べられるありがたさよ。
たぶん、bungoくんは人に気を使うのが性分なんだろう。
私は細かいことはあまり気にせず、物事をどんどん進めることが好きなのだ。
この正反対な組み合わせだから、何とかやれているんだよね、と思いつつ。もやし炒めを完食する深夜である。